碧風羽さんのイラストメイキング~vol.1 碧風羽さんが作家になるまでの経緯~「あなたは「絵」が好きなのか、絵で「人を喜ばせること」が好きなのか」

ラノベやオンラインゲームのイラストレーターとして活躍をしている碧風羽さんですが、
近年ではソーシャルゲームの市場拡大とともに、知名度も一気に上がっていきました。


http://www.geocities.jp/foomidori/

今回フーモアとpalmieとで共同で碧風羽さんの動画イラストメイキングを作成しております。

そのイラストがこちら。

現在動画編集中ですが、今回は碧風羽さんがどのような過程を経て作家さんになったのかをインタビューしましたのでご紹介したいと思います。

碧風羽さんよろしくお願いします。

こんにちは。碧風羽です。
今回動画でのメイキング作成をさせて頂けることになりました。
「ビットレート?何それおいしいの」状態の私でしたが、なるべく執筆状況が伝わるように、勉強して動画を撮影してみました。
何かお役に立つ部分があれば幸いに思います。

1.絵を描き始めた時期はいつですか?

保育園に入る前、チラシの裏に自分が主人公の冒険物語を描いたりしました。
「ワニの歯を取る」とかいうタイトルの、謎の猟奇的バトル絵本。

2.どのようなご経歴ですか?

小学生時代から、幼馴染たちと一緒にノートに漫画を描いていました。
中学生のころに新聞のイラストコーナーのはがき職人をしていました。
15歳のころ少女マンガを雑誌に投稿していました。でも冒険マンガを投稿していました。
そのあと美術大学に進学して、いろいろな力不足や家庭の事情から、漫画執筆はお預けでした。

3.プロのイラストレーター(お金をもらってイラストを描いた)になった時期

大学時代からイラストの仕事をさせていただけるようになりました。
大昔にイラストで賞をいただいた事があったと思います。
子供のころに学校行事のポスターを書いて図書券をもらうこともありました。

4.現在の制作環境を教えて下さい。

Windows7(64bit)
HDD 2TB
RAM 16GB
WACOM Cintiq 22HD
モニタ 1920X1080

主な使用アプリケーション
PhotoshopCS6
SAI

5.これからイラストレーターを目指される方に一言!

おばさんの私からいえることというと……。
いくら今重要で誇りに思ったりもしくは嫌いに思ったり、依存している物事があっても、
3年後5年後10年後には状況がまったく変わっているということです。
立ち直りや順応を早くするには、それらへの思い入れの分散をすることが、ある程度必要だと思います。
たとえばSNSとか、最新機器とか、どんなものが流行っているかどうかとかも。
何かの肩書きや数字ではなくて、自分の本質で自分を表せていたならば、周囲が変わっても自分が崩れることはないでしょう。

私も10代半ばまでおかしな部分に自尊心を持っていたなぁと身に覚えがあるのですが、
年をとって、少なくとも絵において「技術」や「やりかた(方法論)」というのは、道具や語彙にすぎないと思うようになりました。
それ自体が絵やあなたの本質ではないと思います。
その中から自分にあったものを見つけるために何でも自分で実践してみましょう。
そしてそれを、与えられた仕事や課題でどう生かすか考えましょう。
安全な場所に居て見聞きした情報だけでは、こればっかりはうまくいきません。
失敗のデータを貯めたり、前例のない虎穴に入っていると、周囲に笑われるでしょう。
笑っている人は笑っている時間分あなたより遅れていくだけです。気にせず何でも試してください。

イラストレーターという仕事が、端的に「好きなことを仕事にすること」だとは、私は言いたくありません。
なにかの大きな目的や情熱がある人は、それを大事にこっそり育てましょう。
あなたが他人の意図で動く人間になった瞬間、目的や情熱が失われるケースがあるとおもいます。
情勢、業界、時代の流れについてあえて物は申しませんが、ちょうど今、それが重要なポイントになる時期だと思います。
あなたの限界を決めるのは親でも教師でも上司でもありません。
自分が終えてしまったときがその物事の最後だ、というだけだと思います。

あなたは「絵」が好きなのか、絵で「人を喜ばせること」が好きなのか、絵を描いて評価されている「自分」のことが好きなのか。
そういう意識化や体系化によって、個々の目的地への近道や向き不向きの判断が変わってくることはあります。
作業に没頭すると見失いがちですので時々見直すといいと思います。
限られた時間を大事にしましょう。

※インタビューはここまで。

碧風羽さん素敵な話をありがとうございました。
人に左右されることなく、自身の芯を持って生きていく、「絵」に関わらず、どのような人生を歩むにしても、
どの職業に就くにしても、これこそが大切なんだなと改めて思いました。

それでは動画を引き続き編集して参りますので今しばらくお待ち下さい。

次回をお楽しみに。

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