さまざまなスポーツユニフォームの描き方講座をご紹介!後編

スポーツユニフォームを描いてみたい!そんな方々にオススメの講座、
前回に引き続き今回は後編をご紹介します!

前回に引き続き、今回もイラストレーターの麻耶薫子さんによる、
さまざまなスポーツユニフォームの描き方講座後編をご紹介します!

まず最初に講座の構成についてご説明いたします。

1.ユニフォームの描き方~バレー編~

2.ユニフォームの描き方~野球編~

記事最後にはPalmieさん提供・摩耶薫子さんによる解説動画も掲載していますので、
ご興味のある方はぜひご覧になってみてください!


1.バレーのユニフォーム

バレーのユニフォーム~シャツとパンツ~

バレーのユニフォームは、シャツパンツです。
ソックスはチームで色をそろえる必要がありますが、長さはチーム内で違っても構いません

■シャツ

シャツは丸首や浅いVネックのプルオーバーが多く、Vネックに小さな襟がついているものがあります。
また袖は長袖からノースリーブまでのバリエーションが認められています。
袖がある場合は腕の動かしやすさからラグランスリーブが多い様ですが、シャツスリーブのものもあります。

またユニフォームからはみ出るインナーはそれも込みでユニフォームとみなされ、
その場合はチーム全員が同様の着方をする必要があります。
インナーに関してはユニフォーム扱いで且つ統一性があるなんて驚きですね!
(※膝や肘のサポーターは個人の自由です)

■パンツ
バレーのパンツは割と短めなハーフパンツで、シルエットもあまりルーズなものになりません
シャツとパンツは必ずしも同じ色である必要はありません。

■選手番号

選手番号のつけかたはまったくの自由で、前面の数字は必ずしも真ん中でなくても構いませんが、
判別しやすい位置に配置しましょう。
しかしキャプテンはキャプテンマークとして背番号にも全面番号にも数字の下に横棒を入れる必要があります!
キャプテンマークの色は番号のデザインに準じます。

※描くポイント
バレーのユニホームはあまりルーズなシルエットでないものが多いので、
しわなどはすっきりめにかくとバレーの動作のしなやかさをだせます。

手をつかう競技なので手の形、指の表情など気を使ってかきましょう。
サーブ・レシーブ・アタックなどそれぞれ手の形が美しいので、観察してみたらどうでしょう。
また、それに合わせてアタックやブロックなどの表情も意識してみたら更に良いのではないでしょうか!

1.野球のユニフォーム

野球のユニフォームもバレーと同じくシャツパンツです。
それに加えグローブキャップ、捕手なら防具など、他のスポーツに比べ様々なアイテムが必要になります!

野球のユニフォーム~シャツ~

■シャツ

シャツは丸首で前開きの物と、ポロシャツ状に上部のみボタンで開閉できる被り式の物があります。
また前開きのシャツの場合、ボタンは第一ボタンと第二ボタンの幅は他のボタンとの幅より狭くなっています。
丸首に小さく襟がついているタイプのシャツもあり、
袖は半袖で腕を動かしやすいようにラグランスリーブの物が多いです。
シャツに襟があったり、ボタンの幅が違うのは初めて知りました!

■アンダーシャツ
首元はハイネックに丸首、袖は半袖、七分袖、長袖、ノースリーブなど形は様々なバリエーションがあり、
チーム内でも色が揃っていれば形は問いません。

■選手番号
試合の時には野球の背番号は背中につけます。

野球の背番号はプロでは自由に選択しますが、高校野球ではポジションごとに数字が決まっています。
9までがレギュラー選手、10以降が控えの選手となっています。角ばった文字が多いようです!

野球のユニフォーム~パンツ~

■パンツ
パンツにはベルトを通しシャツの裾をパンツに入れます。

パンツのベルト通しは表面の左右2か所は細いものが2本ずつ並んでおり、両横はそれぞれ幅広のものです。
後ろは真ん中に幅広のベルト通しがつけられており、
形はホームベース型のものと長方形のデザインの物があります。

ヒップポケットはスリットポケットで左右に1つずつ、ポケットの蓋は無く、ボタンがついています。

パンツは足首までの長さのロングタイプがあり、アメリカではそちらが主流だそうです。ですが上の画像の様に、
脛のストッキングが見える様に裾を内側に折り返して履くタイプの方が野球らしく感じると思われます。

■ストッキング
ストッキングは、アンダーとオーバーの2枚重ねです。

アンダーストッキングは下に履くストッキングとなり、オーバーストッキングはその上に被せて履きます。
つま先と踵が抜けているハイソックスで、チームの指定したカラーの物をつけます
つま先と踵の抜け方は、アンダーストッキングがまったく見えない形のものなど様々なタイプのものがあります。

野球のユニフォーム~捕手のユニフォーム~

■防具
捕手は守備の際、ユニフォームの上から防具を付けます。

防具は頭部を守るヘルメット・顔面を守るマスク・喉を守るスロートガード
胸部と腹部を守るプロテクター・膝上から足の甲までを守るレガースです。

■マスク

1point!
顔面のマスクなどのワイヤー構造を描く場合、
CLIP STUDIO PAINTなどでは二重線とその間を城に塗りつぶされて描かれるブラシがオススメ!

またマスクは、ベルトで顔面に固定されています。

■プロテクター
胸当ての事を指します。捕手はしゃがんだ体制で待機するので、長さはウエストまでです。
デザインは様々ですが、線同士の交差部分を丸めて描くと、膨らんだように描写が出来ます。

プロテクターもマスク同様にベルトで背面に固定されています。背面のデザインは様々なものがあるようです!

1point!
また真正面で左右対称の絵の場合は、
CLIP STUDIO PAINComic Studioなどの機能「線対称定規」を使うと描く部分が半分になります!

■レガース

脛あてであるレガースは、膝の上から足の甲まで全て覆っています。
前面全てのパーツは繋がっており、背面は、足に4本のベルトで固定されています。

■ミットとグローブ
ミットは捕手専用のキャッチャーミットとなり、ミットの下に手袋をする場合もあります。
キャッチャーミットは指の別れておらず、人差し指と親指の間も隙間が無いようなミトン上のグローブです。
ボールを確実にキャッチ出来るようにポケットと呼ばれる手のひら部分のくぼみは、深くなっています。

また、グローブはポジションによってそれぞれデザインが多少異なります。
大きく分けるとキャッチャーミット・ピッチャーグラブ・ファーストミット、
内野手用グローブ・外野手用グローブの主に5種類あります。

■野球帽
試合では野球帽と呼ばれるキャップを、バッターボックスに立つ際はバッター用のヘルメットを被ります。

ヘルメットは、プロでは片耳・高校野球では両耳を覆うものを被る必要があります。

※描くポイント
プレイしているポーズは投げる際も打つ際も大きく体幹をねじるように描くとダイナミックになります。

また足を大きく開くように描くと、躍動感があります。
ユニフォームのパンツはあまりゆったりしていないので、かなり体にぴったりしたものとなります。

野球選手はヒップが横に大きくなり、後ろから見るとヒップが横長になるので、
男性にしてはヒップを大きめに描くと野球選手らしくなります。
また守備についている捕手を描く際は、防具はなるべく仰々しく存在感たっぷりに描くと捕手らしさが出ます。

以上でさまざまなスポーツユニフォームの描き方講座後編は終了となります。
最後までご視聴いただきありがとうございました。


今回4種類のスポーツユニフォームの構造がわかりましたね!
描かれる際は背番号や防具、シューズなど様々な部分を意識して描いてみては如何でしょうか。

Palmieさん提供・摩耶薫子さんによる解説動画はこちらからどうぞ!

それでは次回をお楽しみに!
株式会社フーモアへのお問い合わせはこちらから
HP:株式会社フーモア