今回はイラストレーターの60枚さんによる、動きのあるポーズをマスターする!キャラクター講座をご紹介します!
この講座は人物の銃身についての解説や歩く・走る・飛ぶ・座るなど
基本的な動作を描く際のポイントについて解説します。
使用ソフトはCLIPSTUDIO PAINTです。
今回は大きく分けて2つに分けて進めていきます。
基礎編
◆動きのあるポーズをマスターする
応用編
◆それぞれの動きの解説
記事最後にはPalmieさん提供・60枚さんによる解説動画も掲載していますので、
ご興味のある方はぜひご覧になってみてください!
最初は重心について解説します。
重心とは物体を1点で支えたときに釣り合いがとれる点の事です。
例えば立方体の重心は物体内部の中央、ここから方向に重力が働きます。
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また渦のドーナッツ状の物体の場合、重心は中央の空間上に存在します。
※背面飛びやバク転をした際など人体も同様に重心が体の外にある場合もあります。
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基本的に人体の重心は体型や体勢によって位置が異なります。
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直立している体制の場合、骨盤の形状の違いから男性より女性の方がやや低い位置に重心があり
子どもの体型の場合は成人よりやや高い位置に重心があります。
このように年齢・身長・性別によって重心が変化しますが、
絵を描く際はおおよその位置を把握していれば良いため、
目安としてへその奥付近に重心があると仮定しましょう。
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この重心の位置から地面に向けて、重心線と呼ばれる垂直な線を引きます。
・立ちポーズの場合
重心線を書き入れると体重がどちらの足にかかっているかが分かり、バランスがとりやすくなります。
またイラストに動きを加え、より魅力的に見せるためにはコントラポストを利用します。
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両肩と骨盤の向きを逆にし意図的に左右のバランスを崩すことでイラストに動きが加わります。
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立ちポーズの場合骨盤が上がっている方の足を中心に体重がかかることや、
体のラインがS字曲線になることを意識して描きましょう。
次に歩く・走る・飛ぶ・座るの基本的な4つの堂さについて解説します。
歩くポーズを描く際は体の中心軸をやや前方へ傾けます。
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重心の位置は歩く動作によって前後・上下左右に変化し、
前に進む速度が速いほど中心軸が大きく傾きます。
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腕を大きく振り歩幅を広く振るなど、空間に奥行きや広さをとると
より生き生きとした印象を持たせることができます。
走るポーズを描く際は体の中心軸を大きく傾け、低い位置に重心を置きます。
また中心軸は肩・重心・くるぶしが一直線になるように引きます。
また歩く動作よりも上半身と下半身のひねりが大きくなり、
踏み出した足と反対の肩を大きく前に出すよう描きます。
人がジャンプをする場合、地面から足が離れ体が浮くことにより
ひざを曲げた影響で重心はやや上になります。
S字曲線を意識して描き、髪や衣装をややフワッさせるとより躍動感を出すことができます。
最後に座っているポーズについて解説します。
①と同様にこちらでも動きを付けるため、コントラポストを使います。
まず左右非対称が観察できる脚を組んだ姿勢に変更します。
右足を上にして脚を組んだ際、骨盤は左下がりとなり体重は左臀部へ移動します。
また上半身でバランスをとる為、肩は骨盤の傾きと逆方向の左肩上がりとなります。
このようにコントラポストを利用することで静止している座ったポーズでも、
体に動きをつけることが可能となります。
より動きのあるイラストに仕上げる為には、
全体のシルエットを意識しながらフカンやアオリといったアングルを積極的に活用することや、
魚眼レンズのようにパースをきつくし迫力をつけることが有効的です。
またイラスト全体に安定感を持たせるためには、
重心に対しての理解も必要になってきますので資料を参考にしたり
重心を意識したイラスト練習を行いましょう。
以上で動きのあるポーズをマスターする!キャラクター講座は終了となります。
最後までご視聴いただきありがとうございました。
動きのあるイラストが苦手な方にも基本から分かりやすく、より魅力的に描くコツがわかりましたね!
皆さんもイラストに躍動感を出したい時は、
改めて重心やコントラポストなどを意識しながら制作してみてはいかがでしょうか。
Palmieさん提供・60枚さんによる解説動画はこちらからどうぞ!
それでは次回をお楽しみに!