既存研究では切り取ることができなかったものを切り取るミヅハノメの特徴を紹介します。
特許に触れてしまう部分があるため全貌を公開できませんが、実際は難易度の高いコマも切り出せる状態まで来ております。
今回は、このページのコマ抽出の過程を紹介します。(画像提供はコルク様)
まずは、前回と同じように直線抽出、分割、コマの抽出まで行います。分割の段階で2つに分かれます。上は単純なコマ割りなので下の領域を説明します。
このような直線抽出結果になり、4章と同様にコの字型・L字型を探すと次のようになります。
しかし、このようにこれだけでは正確にコマとして抽出できない。ここからがミヅハノメの最大の特徴であり、特許申請の肝になった部分です。既存研究では、このような複雑なコマ割りはあまり想定されていません。
ミヅハノメでは、ここから更にコマとなっていない部分に対して一旦細かく領域分割を行いそれぞれの領域を再度結合することで、コマの抽出に成功しました。
また、下のような枠線のない③のようなコマは、既存の研究ではコマとして認識しないことが多々ありましたが、この認識も可能となりました。
数回に渡り説明してきましたが、汎用的にコマを切り取れるシステムは今までにありませんでした。
実験結果として、ドラゴンボールの1巻をミヅハノメでコマ抽出した際には、コマを正確に切れた確率は84%でした。
まだ詳細は説明できませんが、引き続き研究開発を行っていきたいと思っております。
切り出しツールのご紹介は今回で一旦以上となります。
また進捗がありましたらご紹介させて頂ければと思います。
短い間でしたがお付き合いありがとうございました。