日本の男女の人口は半々なのにも関わらず、女性向けのマンガは一桁部数が低いのは何故なのか?巻数も70巻以上行っているものも多いので、一定の層には刺さっている印象です。女性はあまりマンガを読まないのか、そもそも物量的に男性向けマンガよりも少ないのか、女性自体にマンガ自体がそこまで浸透していないのか。。電子書籍系だと女性向けコンテンツ(BL、TLなど)はその市場を伸ばしているということなので、刺さるコンテツとその買う場所が問題だったのかもしれませんが。
その疑問はさておき、前回の記事
歴代少年マンガで最も面白い漫画は何か?発行部数と巻数と連載期間から抽出したマンガの「面白さ度」の指標を定義してランキング化してみた。
は男性向け(少年漫画)のみでしたので、同じ指標を使い、歴代少女漫画のランキング化もしてみたいと思います。
これ一作品ずつ連載期間とか調べないと行けないのでそこそこ面倒なんですが、そこは出し惜しみせず公開したいと思います。
発行部数ランキングはこちらで確認できます。
http://nendai-ryuukou.com/article/057.html
印象としてはやはり長期連載が上位には多いのですが、少年漫画と比べて短い巻数で完結になっている作品が多いです。2年前に調べた時でもあまり順位が変わっておらず、上位もあまり変わっていません。ですが、ガラスの仮面は1000万部近く部数を伸ばしていました。2年前当時は42巻まで出ておりましたが、アメトーークと言う番組で取り上げられてからその部数を伸ばしたと想定されます(これキングダムも同じでしたね。なので売るにはアメトーークに紹介してもらえるといいかもですね。実はアメトーークはペイドメディアなんでしょうかね。。)
1位:花より男子 37巻+完全版【完結】 5900万部
2位:ガラスの仮面 49巻時点 5000万部
3位:NANA-ナナ- 19巻時点 4300万部
4位:王家の紋章 50巻時点 3600万部
5位:のだめカンタービレ 23巻時点 3300万部
少女漫画にも長期連載は多数あり、パタリロは95巻くらい出ていますし(40年間もやっているのが凄い)
発行部数÷巻数
とすることで1巻あたりの発行部数を「面白さ度」と定義するとランキングはどうなるか見てみましょう。
1位:NANA-ナナ- 19巻時点 4300万部
2位:ちびまる子ちゃん 15巻時点+文庫等含む 3103万部
3位:ホットロード 4巻【完結】 700万部
4位:スケバン刑事 12巻【完結】 2000万部
5位:花より男子 37巻+完全版【完結】 5900万部
結構順位が変わりましたね。花より男子やNANAはさすがというところですが。国民的作品のちびまる子ちゃんが上位にきました。ホットロードはつい最近映画化もされていましたね(尾崎豊大好きです)。30年くらい前の作品ですよね。
少年漫画でもそうでしたが、上位の漫画は何らかしらの形でメディアミックスされているモノが上位に食い込んでいます。
さて次にこの数値をさらに連載期間で割ってみましょう。
その結果が以下です。
1位:ホットロード 4巻【完結】 700万部
2位:天使なんかじゃない 8巻【完結】 913万部
3位:キャンディ・キャンディ 9巻【完結】 1300万部
4位:神風怪盗ジャンヌ 7巻【完結】 500万部
5位:ママレード・ボーイ 8巻【完結】 854万部
グラフを見るとホットロードが圧倒的な状態です。巻数が少なければ連載期間も短いため、この分析だとより数値が高くなってしまうのですが、圧倒的でした。基本アニメ化等はされているのが多いのですが、セーラームーンなどは18巻と比較的抑えめな巻数で、かつ既に過去の連載期間が1992~1997年と5年間で短く、未だにメディアミックス展開されているにも関わらず、このランキング的には29位です。結構低いということは、なかなか示唆深いです。
上記3つの「面白さ度」を合計して面白さランキングをつけると、どうなるか。
1位:ちびまる子ちゃん 15巻時点+文庫等含む 3103万部
2位:NANA-ナナ- 19巻時点 4300万部
3位:スケバン刑事 12巻【完結】 2000万部
4位:花より男子 37巻+完全版【完結】 5900万部
5位:のだめカンタービレ 23巻時点 3000万部
国民的漫画作品、ちびまる子ちゃんが1位でした。少年漫画のSLAM DUNKのようにセーラームーンが上位に来ると思いきやセーラームーンは37位。ホットロードは13位でした。
これは単にメディアミックスされたら漫画が売れる訳ではないということでしょうか。アニメ化されると単行本が売れるというのはある程度相関がありますが、他のメディアミックス展開をしてもさらに売れるかというとそうでもないという結果ですね。
そもそも漫画自体マジョリティに届かすというのが難しい中で、一定の人に刺さる作品を創り、その一定の人に適切に届けるということが非常に大切なんだなと思いました(非常に難しいと思いますが)。一方で多くの人に読まれる作品は、それはそれで凄いなと思いました。
※個人的に好きなハチミツとクローバーは28位でした。
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※前回の記事で多くの指摘を頂きました。HUNTER x HUNTERは私も大好きなマンガの一つで恨みとかあるわけではないです。休載期間を加味すると他のマンガも同様に調べないと行けないのでなかなか難しいのですが、
以下ハンターハンターの休載率を出すと連載開始から平均で55%の休載率となっており、
2015年 【休載率100.0%】
2014年 【休載率81.3%】
2013年 【休載率95.8%】 ←クラピカ追憶編(読切)
2012年 【休載率70.8%】 ←暗黒大陸編(仮称)
2011年 【休載率66.0%】 ←会長選挙・アルカ編
2010年 【休載率58.3%】
2009年 【休載率95.9%】
2008年 【休載率58.3%】
2007年 【休載率83.3%】
2006年 【休載率91.7%】
2005年 【休載率35.4%】
2004年 【休載率53.1%】
2003年 【休載率20.8%】 ←キメラ=アント編
2002年 【休載率37.5%】
2001年 【休載率33.3%】 ←グリードアイランド編
2000年 【休載率27.1%】 ←ヨークシン編(幻影旅団編)
1999年 【休載率31.3%】 ←天空闘技場編
1998年 【休載率8.1%】 ←連載開始、ハンター試験編
そこを加味して順位を出すと、発行部数÷巻数÷連載期間で21位、総合で19位でした。
個人的にはもっと上でも良い作品だと思っています。
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いろいろ数字をいじってみると見えてくるところがあり、面白かったです。以上数字遊びでした。
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