仕上がりに差が出る・完成度を高めるシワの描き方をご紹介!

今回はイラストレーターのナス子さんによる、完成度を高めるシワの描き方講座をご紹介します!
この講座では服を着た時に出来るシワを、的確に描くためのポイントについて解説していきます。
使用ソフトはCLIPSTUDIO PAINTです。

まず最初に講座の構成についてご説明いたします。


基礎編

◆シワの出来方と種類

応用編

◆服のシワ

    

◆小物のシワ

今回は大きく分けて5つのステップに分けてシワの描き方について解説します。
記事最後にはPalmieさん提供・ナス子さんによる解説動画も掲載していますので、
ご興味のある方はぜひご覧になってみてください!


◆シワの出来方と種類

1.シワの出来方と種類~出来方~

最初はシワの出来方とその種類について解説していきます。

まず服のシワを描く時に服の構造は予め知っておくと良いでしょう。
服は体に沿うように複数の型紙でできたパーツで構成されています。
このパーツとパーツを繋ぎ合わせた部分が服のつなぎ目です。

例えばワイシャツの場合、複数のつなぎ目があることがわかります。

つなぎ目を描くことで絵に説得力を持たせることができるので、しっかりと描きましょう。
このつなぎ目をシワの始点としてシワを描いていきます。闇雲にシワを描くのではなく、
つなぎ目などの取っ掛かりをシワの描き始めにするとより様々なシワを描くことができます。

※ポイント※
シワには深さ・強さがあるということです。

シワが浅い・弱い場合は人物が遠くに配置されている場合にも、
コントラストの強いシワを描いてしまうと立体感を失ってしまいます。
服が人の体を包んでいると強く意識して描いていきましょう。

また服と同様にシワも体全体を包んでいるため、体に沿ってできます。
描く時は人体の膨らみや立体感を意識して描きましょう。
体の形に沿ってシワを描くことで、服で隠れている体の形を補完することもできます。
また体のバランスが取りにくかったり、そのまま描いてしまうと角度により体が小さく見えてしまうところは、
服のたるみで隠してバランスをとることも1つの方法です。


2.シワの出来方と種類~種類~

ところでシワにはいくつかの種類があることを、皆さんは知っていますでしょうか。
ここで代表的な3つのシワについて簡単にご説明します。

・布が引っ張られてできる→つっぱりじわ
・布がたるんでできる→溜まりじわ
・布が重なってできる→重ねじわ

まず、つっぱりじわです。

腕の付け根部分や膝から上方向にかかる部分など、服に力がかかっているところにできています。
シュッとした真っ直ぐな線で描きましょう。

続いて、溜まりじわです。

溜まりじわは服をズボンに入れた時や袖口にできます。
このシワができるところは、力があまりかかってません。
中に空間ができることを想像してゆるめの線で描いていきましょう。

最後に重なりじわです。

服の生地が重なってできるシワです。
袖を巻いた時や服の自然さを出したい時に描きましょう。
力はかかっていないので、つっぱりじわほど真っ直ぐな線で描かないようにしましょう。

ここでは代表的なシワを紹介しましたが、シワには様々な形があります。
実際の服を観察してみてはいかがでしょうか。


3.服のシワ

次にそれぞれの服のシワについて、解説していきます。

まずワイシャツのような薄い生地には、
細かいシワできやすくなり、シワに入る影もシャープになります。

生地が薄い場合、布が引っ張られる力の影響は直線の形にでやすくなります。
生地が密集するところはシワを多めに入れたり、生地の継ぎ目もしっかり描くと自然になります。

Tシャツのようなマットな生地はシワが強く出ることはあまりありません。
体の線を補完するようなシワを入れるのみにしていただき、
シワはぼかしが多めのほうが柔らかさと体を包んでいる感じが出ると思います。

このように服の生地によってシワの描き方を変えてみることで、
よりその服らしさを表現することができます。

小物のシワ

最後に小物のシワについて解説していきます。
小物も生地のシワを意識して描きます。硬さや材質などに気をつけながら、シワの形で生地の質感を表現しましょう。

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イラストのバックの材質は左からナイロン・布・革となっています。

まずナイロンはシワが出来やすい素材なので、細かいシワを無数に描き込んでいきましょう。
全体に同じようなシワをいれるのではなく、影の面を意識してまとまりでシワの数にメリハリをつけ描きます。

続いて布のバックについてです。
布は柔らかい印象を持たせるため、緩い線でシワを描いていきます。
洋服のように継ぎ目などでへこみを付けます。

最後に革です。
ハイライトを強く入れることで艶を出します。
革は硬い素材なので細かいシワはできません。革の縁を太めに描くと革っぽさが出ます。

シワの入れ方もキャラクターの顔などと同様に、絵柄を構成する大切な要素です。
完全な写実ではなくても、布が体を包んでいることを意識してシワを入れるといいと思います。
この講座がシワについて考えるきっかけになれば幸いです。

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これでこの講座の解説は終了となります。
最後までご視聴いただきありがとうございました。


前回に引き続き、ナス子さんにはシワについてより深く解説をしていただきました!
分かりやすく解説していただきありがとうございます!
服を着ていれば自然と目につくシワですが、
イラストにしてみると上手く表現できない方も多くいらっしゃると思います。
今回の内容を踏まえて意識していただくことで、
より魅力的なイラストに近づくキッカケの1つになるのではないでしょうか。

Palmieさん提供・ナス子さんによる解説動画はこちらからどうぞ!

それでは次回をお楽しみに!