今回もgloopsさんとの記事連携です。2014年10月末にオープンされたgloopsのゲームグラフィックサイト「GRAPHIC LOOPS」がいろんな意味で素敵だと言うことで、フーモアの芝辻さんがgloopsさんにインタビューをして下さいました。また前回背景作家さんへのインタビューも好評でしたので、今度はキャライラストレーターさんにもインタビューさせて頂きました。芝辻さんよろしくお願いします。
こんにちは。フーモアの芝辻です。やや遅めのニュースですが、gloopsさんが社内イラストレーターさんにスポットライトを当てるような素敵なサービスをリリースされましたね！
「GRAPHIC LOOPS（http://graphic-loops.com/）」
私もいろいろなソーシャルゲームを遊んできましたが、いつもこのイラストはどの方が描いているんだろう？と疑問に思っていました。それがGRAPHIC LOOPSによって過去のタイトルも含め公開されて見ることができます。見ていて意外な発見があったのは、例えば以下のイラストはある共通点があるのですが分かりますか？
実は3枚ともperoshiさんというイラストレーターさんが書いているんです！！！！
ゲームタイトルのテイストによって、描き分けているんですね。
そんな実力派のイラストレーターさん60名弱のイラストを見ることができます。
他ひょっとすると面白い発見があるかもしれませんので、いろいろと見て弄ってみては如何でしょうか？
Facebookにログインすると自分のお気に入りのイラストに評価をつけたり、ブックマークも付けられます。今後のイラストアップデートと、もし可能なら、他のゲーム会社さんのイラストも見れるようになるとより良いなと思ったりしています。
さて、今回も作家さんにインタビューをしてきました。イラストを描くのが好きなら、イラストを描いて生活するのが夢だという人は多いと思います。gloopsさんのcrimson warsでは3人ほどイラストレーターが関わっており、どのような制作環境でイラストを描いているんでしょうか？？
今回のインタビューに答えて下さったのは以下の3名です。
ナビキャラを描いている”のえるどん“さん
ストーリーに使用する一枚絵を描いている”Nitro_boost“さん
ドット絵を主にやっている”よねざわまお“さん
Nitro_boostさん、のえるどんさん、よねざわまおさんはじめまして、フーモアの芝辻です。
今日はよろしくお願い致します。
はい！！！よろしくお願いします。
是非何かの参考になればと思います。
以下質問アジェンダです。
まずはイラストを描き始めたキッカケからお伺いできればと思います。
ではまず私から。物事ついたころにはすでに絵を描いていました。アニメが好きだったので、当時放送していたドラゴンボールとかアンパンマンとか、アニメのキャラクター模写をずっとしていました。
私は中学校の時、漫画やアニメのキャラクターは自分の問いかけに反応しない！！と絶望の淵に立たされた際に、自分で描けば良いと思ったのがきっかけでした。（中学時代）
私は幼稚園の頃、絵を描いて（ガンダムのジムだった記憶があります。）親にやたらと褒められたことがきっかけです。当然お世辞だったとはおもうんですが褒めて育てるって大事なことですよね。
やはりみなさん幼いころからなんとなく描かれているんですね～。のえるどんさんの自分の問いかけに反応しないから自ら描くというのは初めて聞きましたねww
最初は紙に鉛筆やシャーペンで描いて来たかと思いますが、ゲームはデジタルなので、CGで描くのは当たり前かと思いますが、アナログからデジタルにスイッチングしたタイミングはみなさんそれぞれどのようなタイミングでしょうか？
私は本格的にCGで絵を描き始めたのは実はとても遅くて、社会人になってゲーム製作会社にグラフィッカーとして勤め始めた時に仕事で覚えたのがきっかけです。
へぇ。そうなんですね。やや遅めと行った感じでしょうかね。
私もやや遅めですかね。。wacomのタブレット（Intuos2だったかな・・・）を当時在籍していた会社から譲り受けてからパソコンで描き始めたと記憶しています。
私は中学時代なのですが、決意するまではアナログで落書きみたいなのを描いてましたが、決意してからは友人と一緒にデジタル描写にシフトチェンジしました。win98だったかなぁ。
のえるどんさんは早いタイミングだったんですねー。
段々上手くなって何かがキッカケでお仕事を受けることになると思うのですが、どこかに応募したり、pixivなどからのオファーなのでしょうか？
じ、実は私、イラストでとなると実はgloopsに入社してが初めてです。
ええーー！！
大学卒業後、のんびり就活してgloopsに入社してからです。某放送サイトで知り合った方からの紹介でした（笑）
ええええええーー！！のえるどんさんもgloopsさんに入社されてからですか？お二方とも非常に上手い方々だなと思ってましたが意外ですね。まさかよねざわまおさんも。
いえいえ（笑）私は、初めてお仕事をいただいたのは27歳の頃でした。当時のＨＰに発表していた絵を見ていただいた方からリアルカードのイラストのお仕事を頂きました。
自身の絵柄以外に、新しいゲームのテイストに合わせる必要があったり、いろいろと大変ですよね。弊社でも多くのイラストレーターが社員として頑張っていますが、お客様から頂くいろんなテイストの絵柄に対応するべく日々勉強をし続けています。
私はもともと漫画やアニメが好きで、自分の絵柄も漫画っぽい方向性だったのですが、色々な絵や人に刺激され今ではリアル、絵画よりな方向性に変わりました。
私は、絵を描く事の奥深さ、難しさを知りました。描かせて頂いてる絵は厚塗コンテンツのものが多いので、実世界における現象に関する知識、それをどう解釈＆表現するかが大切で、今でも（一生）勉強中です。
私も、描き方も変わりましたし、他のイラストレーターやチームのプロデューサーと意見を交えながら描く機会を得て人の意見や技術を以前より取り入れるようになったと思います。
やはり一人で描くよりも、明確なお題があり、それに対してしっかりと絵として表現するということをしてそれぞれ成長されているんですねー。
ではそんな中で、成長されたお三方が参加された新しいタイトルに関しても聞いてみたいと思います。
今までgloopsにはない、リアル系なダークファンタジーゲームを作っていくということで、正直かなりニッチな、絵の好みはわかれるだろうなぁとは思いました。なので少しでも絵のクオリティをあげて、この絵よくないからやらないっていわれないようにしたいという思いで取り組んでいました。正直まだまだ納得はできていません、ユーザーによりゲームを楽しんでもらえるように絵にはいっそう力を入れていきたいです。
私は自分でも欲しい！と思える絵を描こうという気持ちは今も昔も同じです。クリムゾンウォーズだけでなく全部で言えることですけども。
今では少しはイラストを描いていますが、最初は社内にドットアニメの経験者が居なかったため途中からcrimson warsにドット要員としてアサインしました。最初にドットの品質を見たときは直す必要のあるデータの多さに正直愕然としましたが、自分で欲しくなるドット絵を目指してドット修正を繰り返しました。 まだまだ直しきれていませんが・・・・・
やはりユーザーさん目線と言いますか、そこですよね。自分でも欲しいと思うというのは、勉強になります。
よねざわまおさんはドット業務自体は10年以上のキャリアがあるということもあり、crimson warsのドット絵もガンガン動いてますね！！
オンライン上で完結させることもできますが、実際に人とコミュニケーションを取りながら描くというのも大きく違いがあるなと思います。
gloopsには50名を超えるイラストレーターがいます。ひとつの会社で抱えるにしてはかなりの人数かと思います。絵がうまい、魅力ある絵を描く方がたくさんいるので、そういった人と直接話しする事でその人が何を考えて描いているかがしれたり、最近の流行の絵や、お勧めの本、HP、技術などすぐ聞けたりするがいいですね。また、周りのイラストレーターが日々進化、進展しているのを目の前で見せられるのでとてもいい刺激になります。
自宅では誘惑が多かったり、リラックスのし過ぎでなかなか集中出来ないです・・。なので人の目のある会社の方が集中できる場合が多いです。
全然ちがいます。自分の絵に対して色々な意見を聞けたり、再認識する部分や、気づかされる事言い表しきれないくらいいっぱいあります。
横から失礼します。フーモアでアート・ディレクターをしている中村です。この質問なんですけど、分かります！！私はフーモアに入社して3年間くらい経つのですが、入社前までは自分のために絵を描いてきたのですが、入社後複数のメンバーで描くとユーザーさんのため、会社のために描くと言うことを本気で考えさせられるようになりました。何かに悩んだ際にメンバーに相談したり、逆に刺激を受けたりと切磋琢磨できています。
おぉ！中村さんありがとうございますｗｗ！
これは誰もが知りたいですね！！
私の場合は仕事と別に毎日クロッキーと写真模写、本などを読むようにしています。
デッサン等の基礎も大事ですが、楽しんで描き続けるのが一番だと思います。あとは良いなと思うものを多く良く観て考えて、目標を持つ事でしょうか。
わ・・・・わかりません。知っていたらもっと上手くなっているとおもいます（笑）
Nitro_boostさんは毎日クロッキーをやっているとのことでしたが、いいですよね！弊社でもアート・ディレクター全員毎日10分間でクロッキーをしています。
さてみなさんどのような書籍を読んでいるのでしょうか？
デジタルペインティングテクニック、カラー&ライト、人体解剖学関連の書籍、あげだすときりはないです。
沢山あります。” カラー＆ライト ”が鉄板かなぁと思います。
カラーライト人気ですねー。ソシャマノートブログでも以前取り上げましたね。
私はルーミスの人物画です。ほかにもいっぱいありますが、骨格や筋肉の構造を考えて描くきっかけになったのはやっぱりルーミス氏の本が大元にあるとおもいます。
やはり基礎をしっかり忠実にと言ったところですかね。ありがとうございます。
描いた絵がユーザーさんから評価されたり、感動を与えることができると嬉しいですよね。逆に悲しい場合は批判などさたりでしょうか？
やはり実際にゲームをプレイしてくれるユーザーに絵が良い、好きだと言ってもらえるととてもうれしいですね。悲しいことは話題にあがらなかったりすることですね
私もユーザーの皆様から「良いね！」とか「欲しい！」とか言って頂けた時ですね。特に自分でもよく描けたって思えた絵だと、更に「良かった！」ってなりますね（笑）悲しかった事はあまりないですが、自分の未熟さに悔しいと思うことは多々あります。
私は一番最初に雑誌に載る小説の挿絵のお仕事をさせて頂いた後、小説家さんの方から指名で再度イラストをお願いされた時です。残念ながらgloopsに入社してしまった直後だったので、その挿絵のお仕事はお断りしてしまいましたが。悲しいかった事は色々ありましたが、多すぎて思い出すと辛くなりますので控えます（苦笑）
よねざわまおさんの悲しかった事をもっと聞きたいですww
どの世界でも同じことが言えるとは思いますが、絵の世界で仕事として生き残っていく、勝ち抜いていく、生涯イラストの仕事をしていくというのはなかなかに難しかったり、苦しかったりすると思います。そうした世界で生き残るには、「自分が本当にやりたいことで生きていきたい」どんなに苦しくても自分はこの世界で生きていくんだという思いに勝るものはないと思います。5年、10年後も絵を描く仕事をしていられるように、向上心を持って今出来ること、また数年後に必要になってくるであろう技術を自分なりに考え。常に成長、スキルアップに励むことが大事だと思います。
楽しく描いて行きましょう！
とりあえずスピードを出す訓練をしてほしいですかね。速さは百難隠すともいいます。それとは別にはデッサンとかパース、構造の理解の勉強を地道にしていって欲しいです。
強い想い！スピードを出す訓練！どの職種、世界でも同じですね。非常に勉強になります！
前回に引き続き非常に勉強になる内容満載でしたね。絵を描く人だけでなく、どの職業にも当てはまりますね。「自分が本当にやりたいことで生きていきたい」どんなに苦しくても自分はこの世界で生きていくんだという思いに勝るものはない。非常に勉強になりました。お話をして頂いたNitro_boostさん、のえるどんさん、よねざわまおさん、素材を提供頂いたイラブロを始めgloopsのみなさんありがとうございました！またお願いします！
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株式会社フーモア 代表取締役社長 兼 漫画家 芝辻幹也
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