和風美人を描いてみたい…けど着物とかよくわかんない!そんな方々にオススメの講座第二部!
前回引き続き、イラストレーターの宗像久嗣様による女性着物の描き方講座第二部をご紹介します!
この講座では女性の着物の描き方について解説していきます。
まず最初に講座の構成についてご説明いたします。
■比率と補助線で浴衣姿を描く
記事最後にはPalmieさん提供・宗像久嗣様さんによる解説動画も掲載していますので、
ご興味のある方はぜひご覧になってみてください!
描くポイントは、比率と補助線です。
こちらは長着の全体比率です。(※実際の比率とはかなり誤差がありますが、絵を描くには十分かと!)
長着全体の丈は身長とほぼ同じです( ..)φ…
次に袖口の幅ですが、袖口から長着の中心の約半分くらい、袖口の長さは袖口の約半分です。
袖と胴体側を縫い付けている袖の反対側も、同程度の長さで縫われています。
身八つ口は袖の2分の1~3分の2程度になります(・ω・)
最初に帯の位置と高さを決めます。
キャラクターの頭身によって変わってきますが、今回は7~8頭身を例として描いてみます(^O^)
目安としては頭全体の大きさ、顎~髪の生え際までの大きさを参考しましょう。
補助線を引きます!頭の大きさの2つ分を下に下ろしたところを帯の下部分、
そして顔の大きさ分を上に遡り、この部分を帯の上部分とします!
そうすると↓ような幅と位置になります(゚∀゚)
頭の大きさを1つ分下がったところはバストトップ、もう1つ下がったところは骨盤の上辺りになります。
この帯の位置が骨盤の上辺り、かつバストトップより下、
帯でバストトップの下を押さえているのを忘れないで下さい。
こうすることで、他の頭身のキャラクターでも帯の位置が決まりやすくなります(・ω・)
まずは鎖骨のくぼみ辺りに基準点を置き、
先程のバストトップを通る線を利用して、バストトップを頂点として三角形を描きます。
この三角形をガイドとして襟を描いてみましょう!
また、もう1つの比率を用います。
首のあたりから脇のあたりまでのちょうど真ん中辺りへ向かって線を引き、
肩についたところで平行になるようにもう1本線を引きます。
同じ要領で反対側にも襟を描いていき、線を整えます。
※補助線の三角形ですが、極端な二等辺三角形にならないように注意しましょう!
次は体のラインに沿って線を引いていきます。
現代ではあまり体の凹凸を見せない方が綺麗と言われています。
なので、綺麗なのは寸胴・ストンっとなる感じになります(*^v^*)
イラストの左のように真っすぐ描いてもいいのですが、
右のように裾すぼりといって裾へ向かってややカーブしているのが美しいとされています!
(※浴衣の丈は、短めだと活発で元気なイメージになりますが、子どもっぽく見えることもあるので注意しましょう)
襟は右の図の黄色い部分をさしますが、これを見ると細長い布が首の後ろを通って半周しているように見えます。
しかし左のような図で見ると、緩やかにくびを回り込みながら襟が立っていることが分かります!
また女性の場合は衣紋を抜くといって、首の後ろ部分の襟を少しあけて着ることが多く、
その点も描きにくい要因です…(XωX) なので、実際に描きながらポイントを説明していきます!
まずはTシャツをイメージして、襟のない長着を描きましょう!
そしてTシャツの肩にある縫い目を意識して線を引きます。
(※長着には実際に縫い目はありませんので注意してください)
この肩線を延長した適当なところを基準点(水色の線)として、描きます。
先程の立体図を参考に襟が寝ていくイメージでアタリを描き進め、
この線を綺麗に整えると↓イラストのような形になります。
ですがこのままだと衣紋が抜けているとは言えないので、これを踏まえてもう一度描いてみます。
長着の肩にある折り畳みの線を、肩よりも後ろにずらして基準点を置き、アタリを描きます。
左が初めに描いたもの、右が衣紋を抜いてみた方となります!
男性や子供の着方であればこれでいいのですが、女性の場合は程度あけた方が良いそうです(*^^*)
これなら指も4本くらい入りそうですね!
今回はここまでです!
以上で女性着物の描き方講座第二部は終了となります。
最後までご視聴いただきありがとうございました。
女性着物の描き方講座第二部、如何だったでしょうか!
次回は第二部の「比率と補助線で浴衣姿を描く講座の続き」を紹介いたします。
Palmieさん提供・宗像久嗣さんによる解説動画はこちらからどうぞ!