ご無沙汰しています。フーモア佐藤です。連載を2つほど持っているのですが、描きながらどんどん次の作品の制作意欲が湧いてきています。連載が終わったらその作品を描かせてもらえるように事業部トップの斉藤さんに懇願しようと思っています、はい。
さて今回は漫画のロングカットに関してお話したいと思います。
テレビなどとは違い、漫画はページの上であればコマの大きさは自由に変えることができます。大きく3つくらいにコマの分類が出来、「ロング」「ミドル」「アップ」に分かれます。
そうすることで、どこのシーンか、そのシーンの中でキャラクターがどこにいるのかなど、空気感が伝わりやすくなります。特にシーンを新たに展開する時、最初のコマがロングカットだとわかりやすく、読者が入ってきやすくなります。
漫画の最初の5ページには、そのロングカットを大きなコマで是非使って欲しいです。たまには大きなコマに「アップ」を使ってしまう方もいますが、最初の5ページには不向きなことが多いように思います。(例外があるので絶対ではありません。)
例えば前回で紹介させて頂いた「マッスル仮面」のネームの最初のコマ。
主人公の女の子がハイキングをしているシーンですが、どんなシーンで、キャラクターがどこにいるかは伝わりやすいかと思います。読者はスッと入ってきやすくなります。
また、ロングカットに大きなコマを使う場合は、画面にメリハリや奥行き感が生まれますので、何かを強調したい時などは有効です。バトル漫画などは上手く使われているケースが多いように思います。
以下を御覧ください。
何やらキャラクターが攻撃されたけども、助けられたシーン。
左ページ上のコマが強調されているのが分かります。
通常ではキャラクターが攻撃されているところを、意外性を持たせたと言う意味合いを強調したく、大きなコマのロングカットを使いました。実際の作画では背景を描かず、この二人に注目させるようにしました。
またこのコマからシーン展開があり、バトルを終わらせると言う流れにも持って行っています。
漫画は奥深いですね。
さて次回は吹き出しに関して触れたいと思います、はい。
フーモア佐藤